こんな風によくなりました。

電話/0538-43-1489
8:30 - 19:30 休診=日曜 静岡県袋井市袋井351 プラザしんまちC







◎ ご本人の了解を得て、当院での治療の様子を掲載します。


婦人科と肩こり

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30代 女性 医療職 
冷え逆上せ/生理痛/慢性の肩こり 他


15年以上の肩こり

Mさんは30代の女性。21歳で歯科衛生士として歯科医院に就職してから慢性的な肩こりに悩むようになりました。
当初は、接骨院(=整骨院)で電気をかける、温める、簡単なマッサージを受けるという治療を週に1回ほど受けていましたが、20代半ばから治療に通う回数が多くなり、マッサージを受けている間は気持ちよいけれど、家に帰り着く頃には元通り…という風になってしまいました。
きちんと診断してもらおうと整形外科を受診し、CTやMRI検査も受けましたが原因ははっきりしませんでした。

そこで、もっと長い時間マッサージを受けたいと考え整体にも通い始めます。
いわく…「整形外科や接骨院は治療費は安いが、マッサージは長くても10分くらいで…」「整体は6,000円ですが1時間揉んでくれます。さすがに施術のあと2日くらいは楽でした」

ところがその整体も、回数を重ねるうちに効き目が続かなくなってしまったそうです。
さらに悪いことに、30代半ばになると片頭痛も持病になってしまいました。
疲労が重なったり、雨降りの前になると決まって頭と目の奥が疼くようになり鎮痛剤を持ち歩くようになっていました。

はり灸治療を受けてみようと決めたのは、勤務されている歯科医院の患者さん(Hさん)に勧められたから。Hさんは当院へ肩こり、骨粗鬆症(こつそそうしょう)、猫背の治療に通っておられる方です。

初診時には「以前から、肩こりなら鍼治療を…と勧められていましたが、体に鍼を刺すなんて怖くて絶対に無理!と思っていました。けれどもう限界です。この肩こりが我慢できるんなら、鍼だって我慢できるだろうと思って来ました」と苦笑いされていました。

全てを診断材料に。

そんな風にお話される様子も、東洋医学の経絡治療では診断の材料です。
この時のMさんは目の周囲が火照ったように赤く、喉が詰まったような声をしていました。
問診をすすめると、10代から便秘症と冷え性で秋〜春の間は靴下なしでは眠れない、生理痛がきつく鎮痛薬を使う、食欲にむらがあるとのことでした。

これらを参考にしながら診察してみると、足が浮腫み、冷えて皮膚がカサカサしています。ところが首から顔にかけては汗ばんで、呼吸も浅く肩で息をしています。
生理痛がきついことなどを考え合わせると、冷え逆上せていることが根っこにあるようです。お腹や脈の状態もそのように出ています。

そこでまず、右足の内くるぶしの辺りに鍼をしました。
Mさんは、肩こりの治療なのに肩に鍼をしないことをいぶかしく感じたようです。「はり灸が効くのは、症状から離れたツボを使うからですよ」と説明して施術を続けます。

その後は脈を診て次のツボを決め、また次の鍼を…これを何度か繰り返しながら右肘、左足甲の側面などに施術をしました。逆上せて上半身にこもった熱気を引き下げ、流れを整えるためです。
その後、肩から背中、お腹に優しく鍼をして治療を終えました。かけた時間は25分ほどでしょうか。

治療後、Mさんは肩に手をやりながら「鍼は全く痛くなくて驚きましたが…。正直、マッサージの方が気持ちいいですね。治療の時間も短いし、私には合わないかも…」と仰っていました。
けれど、そう話す顔からは赤みが引き、声も澄んでいたのでこちらとしてはひと安心。「生理痛がなくなる体に整えていきます。そうすれば肩こりは自然になくなりますよ。」と説明しました。
ご本人は半信半疑の様子でしたが、帰り際には肩や首を廻しながら「あ、でもちょっと軽いかも…」と微妙な笑顔で帰宅されました。

3日後、予約の時間に再来院されて「肩こりはまだありますが、首や肩に手がいくことは減りました。いつも後頭部と首の境が重くごりごりと不快でしたがそれも少し楽です。不思議ですね」と仰います。
その日も、前回と同様に治療しました。

Mさんは、その後も1週間に1回の治療を続け、半年後には生理痛から解放。肩こりも薄皮をはぐように軽くなっていきました。片頭痛もなくなり鎮痛薬との縁も切れました。
今では「今週は仕事が大変だったので、ちょっと肩がこったかな。」という程度にまで回復され、将来も元気で過ごしたいからと健康法としてのはり灸治療を続けておられます。

体質と便秘

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30代 女性 事務職 
慢性の便秘症


小学生の頃から便秘です

Eさんは便意が全くなく、薬を飲まないと便通がありません。
小学生のお子さんが3人いて朝ゆっくりトイレに入る時間がなく、仕事でも責任ある業務を任され帰宅は毎晩11時くらいでした。

当初、当院には、残業による疲労感と目が腫れた感じの治療にみえました。
それ以外の症状を問診すると「子供の頃からの便秘症だが、これはもう体質だとあきらめています。」とのこと。
当院には、疲労回復と風邪予防で通院している夫の紹介で来院されました。

まずEさんの体質を東洋医学的に診断。体質と症状に応じたツボを組み合わせて治療していくと、体の状態がどんどん良い方向に動きます。これなら、ご本人さえあきらめずに通ってみえれば便秘もよくなるはずです。
そこで、そのようにお伝えましたがこのときは半信半疑のご様子。
治療後は「体が少し軽くなりました」と仰って帰宅されました。

Eさんから喜びのご連絡を頂いたのは翌日お昼でした。
明るい声で「昨晩は久しぶりにぐっすり眠れました!なんだかすごくリフレッシュできて、なによりも少しですが自然にお通じがありました!体調管理も兼ねて、便秘の治療に通ってみます!」とのことでした。

それからは、週に1回のペースで治療を続けました。
治療を重ねていくと徐々に体調がよくなり、それに合わせて便秘も解消していきました。
まず体が軽くなり、以前からの筋肉の張った痛みがとれてぐっすり眠れるようになりました。治療開始から3ヶ月ほどすると、薬を飲まなくても週に1回くらいは、更にその3ヶ月後には、週に3回前後のお通じがつきました。
子供の頃からの便秘から解放されたEさんは、現在も体調管理のために週に
1回ほど来院され、毎日を笑顔で過ごされています。


Eさんには、こんなアドバイスをしました。

週に1回は鍼に来てください。
体質と言ってもいいほどの長年の便秘です。
万年雪を溶かすような気持ちで、焦らずあきらめずに通ってみて、と伝えました。

便意がなくても1日1回は挑戦してみましょう。
便意がなくても、出そうとする習慣が大切です。

ガスや便意を我慢しないでください。
はり治療で腸を動かして、ガスが出やすいようにしています。
ガスが出るのはお通じの前段階にいる証拠です。人前や仕事中したくなったら我慢せずトイレへ。我慢するとせっかく動き出した腸の活動を抑えてしまい、治療の効果が半減してしまいます。

空腹な時間をつくりましょう。
体は『消化吸収』と『排泄』を同時には行えません。
胃が空になって休んでいる間に、その力を借りて大腸がお通じの準備をします。
常に胃の中に物があると、大腸は力不足で動けなくなります。
間食を控えてはっきりとした空腹時間をつくり、大腸にお通じのための準備をさせてと伝え、並行して食欲を抑えるはりも行いました。


Eさんはこれらのことを、時間や場所を工夫しながら実行され、私が予想していたよりもずっと早く慢性便秘から解放されました。本当によかった!

めまい立ちくらみ

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60代 女性 主婦
めまいふわふわ


立つのが怖い

立ちくらみやめまいを感じている方は多いものです。

60代の女性が立ちくらみの治療にみえました。
35年前、中耳炎を患い右耳が聞こえづらくなり、時折、立ちくらみやめまいを感じるようになったものの、今日まで上手につきあってきたそうです。
ところが、2週間前からなぜか急に立ちくらみの回数が増え、程度も強くなっため、立ち上がることが怖くなってしまいました。悩んで友人に相談したところ、当院を紹介されました。


上下のつながり

この方を診ると…体全体、特にふくろはぎ、すねから足の甲が浮腫んでいます。上半身は皮膚が緩んでいますが、足は滞りが散らばるようにありました。下の気が滞って動きにくい状態です。

座っている→立ち上がる際、本来ならその動作に合わせて気が上がらなくてはなりません。ところがこの方の場合、下に滞りが多いため気が動きにくく、立った瞬間に頭の気がうつろになってフワフワを感じるのです。

足の経絡に鍼をして滞りを流し、次いで、手に鍼をして虚ろな状態を改善させて、気が流れ込みやすい状態に整えます。また、めまいや立ちくらみに悩む方は、耳の周囲がブヨブヨしているので、ここが締まるように鍼を当て、全身の水分代謝が整うように鍼をして治療を終えました。

このような治療を週に1回の間隔で続けていると、1ヶ月後(4回目)には立ちくらみをほとんど感じないようになり、治療開始から2ヶ月ほどで「治りました!」の声をいただきました。

この方は、医師に「上手に付き合っていってくださいね」と言われた持病があるため、その持病の治療+健康法(心身のメンテナンス)として、現在も2週間に1度くらいの間隔で来院され、元気で生活されています。

たちくらみ、めまい、耳鳴り、むくみ、冷え性は密接に関係しています。
当院では、これらの症状が自然に消えるように全身の要所に鍼をあて、流れを整える施術を心がけています。

めざすのは循環と調和がとれた心と体。

お困りの方はぜひご相談ください。